かぎ針編みは小学生の頃に本を見て独学で覚えたじぇるさん。
レース編みもその知識だけでやってきたのですが、
それもどうかと思って基礎本を買ってみました。
これはイイ!
他の基礎本は読んでいないので比較できないし、
実際に作品を作りながら読んでいるのでまだ全部に目を通していないのですが、
知らなかったこと・間違えていたことがてんこ盛り。
とにかく説明が細かい。
写真ではなく図なのでぱっと見はうへぇとなりますが、
この図がまた分かりやすい。
編み目の構造がしっかり書かれているし、
色分けによって視覚的に訴えてくるので写真より分かりやすいのです。
左手の糸のかけ方が間違っていたとか、
長編みで糸を引き出す量が全然足りてなかったとか、
円の最後の引き抜き編みの意味を間違えていたとか、
その辺りは独学故にどこかで道を踏み外したじぇるさんの
個人的な問題かもしれないけど。
「
作り目の鎖編みはきつくなる」
「
編み目は半目ずれるから平編みだと端に穴があく」
「
円だと立ち上がり位置がずれていく」
といった、初心者にはそういうものなのか自分が間違っているのか
判断できなくて悩むところが明記されているので、心が軽くなります。
私が悪いんじゃなかったのね♪
だからどうしろ、と対応策も書いてあるし。
更には
「
○○編みはここに注意すると綺麗」といったポイントや
「
本来のやり方とは違うけどこうすると綺麗」といった裏技も満載。
最初と最後の糸始末まで技法によって何種類も紹介してある。
他の基礎本との比較はできないので無責任発言ですが、
基礎はばっちり!の人が読んでも、新しい発見があるんじゃないかな?
勉強になるよ〜♪♪
レッスン作品はつまらんですが…。
右のなんてひたすらネット編みしてるだけですし。
(糸がなくなったので途中で終わりにしちゃったけど)
まあ、基礎練習っていうのは概してつまらんもんだ。
後半にはそこそこ可愛い物も載ってます。
惜しむらくは。
表紙が地味。
店頭で見た時に手にとってみようと思わせる表紙じゃないような…。
内容はいいのに勿体無い。
大きなマイナス点は。
細編みでJIS記号ではなく独自の記号(十字架)を使っている。
この本のというよりヴォーグの編み物本全体の問題のようですが。
(ヴォーグのかぎ針本を持っていなかった事に今更気付く)
「表現上の利点により」って書いてあるけど、
そこは個性を主張していい所じゃないと思うなぁ。
十字架の方が足を入れる位置(目を拾う位置)が分かりやすいかも?とも思ったけど、
実際に見てみると、目数は数えにくいし中長編みと紛らわしいしで、
特に×より優れているとは思えませんでした。
慣れの問題かもしれないけど。
でも、だとしたら逆にヴォーグオリジナルで慣れちゃうと
JIS記号が受け入れられなくなる可能性がある訳で、
特に初心者相手に、本来はしなくてもいい苦労を増やすのはどうかなぁ。
* - * 2009.06.18 Thursday *
22:11 * - * - *